舞台編出演の太田宏が出演。
SPIC×RoMT
(せんだい舞台芸術復興支援センター×青年団リンクRoMT)
『ゴーストシティ』
作:ギャリー・オーウェン 翻訳:小畑克典 演出:田野邦彦
会場:エル・パーク仙台スタジオホール/こまばアゴラ劇場
仙台公演:2014年5月9日(金)- 11日(日)
東京公演:2014年5月22日(木)- 28日(水)
http://www.seinendan.org/link/2014/04/3404
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舞台編『ヒーロー2』四月は最後です。
階員は深夜の歓楽から離れ、私も都会の喧騒から離れ…登校。
講義終了を首を長くして待っているあいだ、演出助手の中村さんと舞台美術のステファニーさんが稽古についてくださっていました。
中村さんがいる稽古場では何やら議論が展開されていたり、物語の顛末に涙ぐんでいたりしていたようですが…。
稽古日数は、しめて八日目。一週巡って、また新しい週をむかえます。
これからのことに思い馳せながら帰ると、これまでの稽古場になかったものを目の当たりにしたのでした。
碁盤に電気ポッド、椅子、そして掃除機(パワフル吸引)。
ステファニーさんの手により、劇場で置かれていた物たちを模して、稽古場に初めて物が置かれていました。
自慢の長い首で舞台と客席のあいだを渡していた掃除機は、境界線の向こうで暖房のきいた床に寝そべっています。

太田さんも寝そべっています。
さりげに巻かれた首のマフラーがSF漫画に出てくるヒーローを彷彿とさせます。
一方で巡り巡る議論の末、俳優という衣装を脱ぎ捨てるべく、缶を置いた諸江さんが手にしたのは…。

掃除機でした。
缶の階、本日付で掃除機の階へ。
ということにはきっとなりませんが、掃除機は諸江さんの手となり声となり、観衆を笑いの渦へと巻き込んでいったのでした。
はたして手放した缶は彼の手に戻ってくるのか。それとも…。
五月と六月はお休みです。
続きは七月に。
演出助手・杉本奈月
4月14日。本日は『ヒーロー2』の稽古とチラシ用の写真撮影の日 そして、記念すべき、缶の階の全メンバーが初めて揃った日となりました。
東京から、和歌山から、皆がサザンシアターに集合してくれました。 今回の缶の階は2人芝居の2本立てなので、稽古も別々。 実はそれぞれのキャストが顔を合わせるのもレアだったりするのです。
どんな集まりになったのかと言いますと、 はじめましてがいくつもいくつもあったのですが、結論から先に言うと違和感無し! さすが階のもとに集まったメンバー。個性的なメンバーが多いのですが、当たり前のよ うにみんなそこにいました。
8ヶ月後には、劇場でメンバーそろってお客様をお待ちしております。 はじめましての方も、ご無沙汰の方も、その場を共有してもらう事に違和感のない公演 になりますよう。
明日15日の稽古で、しばらく稽古はお休み。 次は7月です。楽しみな3カ月になりそうです

(船場サザンシアターにて)
演出助手・中村一規
明日の準備が終わろうとしています。
みなさんはもう眠りにつかれているのでしょうか。
舞台編『ヒーロー2』五日目。私はお休みです。
今日の稽古場ではいったい何が起こっていたのでしょうか。
「想像のつかないことが起こるのが稽古場だ」
いつも久野さんが嬉しそうに言っていたのを思い出しています。
きっと今日のことは、想像しても想像がつかないのでしょう。
だから明日のことを想像してみることにします。
明日は船場サザンシアターにて。
まず久野さんを初めとし、ついで太田さんと諸江さんが続きます。
いつからか中村さんと私が稽古についています。
やがて客席編の片桐さん、七井さんが劇場へ。
葛西さんが灯りをともし、ステファニーさんが被写体へ華をそえ、最後に北村さんが待ちに待った一瞬を切り取ります。
舞台編『ヒーロー2』六日目は、稽古と撮影が行われます。
そして、初めて十人が集います。
それでも、明日も想像のつかないことが稽古場で起こるのでしょう。
みなさんはもう眠りにつかれているのでしょうか。
準備を終えた私は眠ることにします。
演出助手・杉本奈月
舞台編『ヒーロー2』四日目。
四月稽古初日、ではなく稽古四日目です。
あくまで断続しているのではなく、連続しているということを甘く噛みしめた夜でした。
いつのまにか舞台に上がっていた人も、どこからともなく現れた登場人物も。
台詞やト書きが一連の紙面上に置かれているように、いつからか、どこからか、一つの切っ掛けに至るまでには、その切っ掛けに至るまでの物語があります。
数秒、数行、数歩……もしかするともっと昔なのかもしれない。
一つ一つの始まりを明らかにしていくことで、ようやく二人の登場人物が舞台に立ち上がりつつあります。
地続きだから缶も転がっていけるもので、削れた痕跡や付着した泥は確実に残っていく。
その事実を一つずつ見つめながら、内容は変わることなく在り続けること。
物語が後半に進むにつれ照らし出されるであろう、そんな彼らの硬質な佇まいを見ていきたい。
舞台編、四日目の稽古。
明日と明後日、そして明明後日もあります。

演出助手・杉本奈月