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最終稽古1211杉本奈月

Posted by 缶の階 on 12.2014 稽古日誌 0 comments 0 trackback
足りない食材を買って帰路についています。
駅の終点、電車はまだ止まったままです。

缶の階の最後の稽古が二つの劇場にて終わりました。
船場サザンシアターとウイングフィールドです。
チラシやパンフレットの準備も終わったので、演出助手としても宣伝美術としても、できることは何もなくなりました。
明日の朝は演出班の三人で食材の買い出しに行きます。
久野さんの立てた料理計画にしたがって、あたたかいご飯と汁物を役者さんとスタッフさんへ提供します。料理上手な中村さんが腕をふるってくれるようです。
まずは船場サザンシアターにて。三日のあいだ、わたしたちは劇場に缶詰めとなります。
烏のように真っ黒な劇場と一人の劇場主さんです。白いのは地下への入り口と受付と楽屋だけです。受付には制作の浅田さんがずっとついてくれています。チケットのもぎりや、落花生のつかみどり、缶食品や缶グッズの物販が行われます。
ここで、わたしたちはお客さんの到着を待つのです。
舞台監督と照明の葛西さんが舞台へ上がります。灯体を吊り込んでいる諸江さんへ演技の指導をしています。舞台の袖で太田さんが、客席の隅に七井さんが寝そべっています。二人とも台本を片手に何かを呟いています。客席には片桐さんが何も持たないで静かに座っています。彼らは何を見ているのでしょうか。
やがて二つの舞台が立ち上がり、また新しく生まれてくる言葉を足掛けに、舞台美術のステファニーさんが図面を引き直します。そうしているうちに、藤原さんが到着しました。音響効果の二人が連れ立って楽屋の扉を閉めるも、ある音について言及する合田さんの声が壁越しに聞こえてきます。
久野さんが稽古終了を告げて、わたしたちはお客さんがそうするのと同じように拍手を送りました。まばらに、そしてまばらに足音が遠退いていきます。
今日の稽古場日誌を書くようにいわれました。ですが、ここまでくるともう終わったも同然で、もはや何も書くことがないのです。
終点までは行かず途中で駅へ降りました。家に帰るまでが稽古です。
缶の階は明日より小屋入りです。
2014年12月13日、船場サザンシアターにて初日をむかえます。

やかんのお湯が沸きました。
料理ができないわたしは、これからカップ麺をすすります。
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