
諸江お兄さんは利賀村へ。私たちは船場サザンシアターへ。
客席編『椅子に座る女/椅子を並べる男』二回目の稽古です。
今日は、本物の客席を使って稽古をしてから、舞台へ客席を組みました。
お馴染みになりつつある、リクライニング可能な例の青い椅子です。要チェック。
http://www1a.biglobe.ne.jp/sembasazan/index.html
客席から「見えやすい」椅子の置き方にはならないようにとの久野さんの言葉に二人で試行錯誤を重ね。遠近法がどうのと言いながら放射状に二列に並べたりしますが…最前列には、客席に座っている登場人物が全く見えない席が必ずできてしまいます。頭が高い…リクライニングしてやろうか。なんて思わずリクライニングしてみましたが、客席として不自然なので却下。現段階では、後部座席が最も観やすいお席となっております。まだまだ試行錯誤の余地は残っているようです。
客席編では客席を舞台とするため、基本的に登場人物は客席に背を向けて客席に座っています。なので女優さんの顔がしばらく見られないこともありえるわけで…それってどうなんだ! と先日も稽古にて議論がありました。椅子に座る女・片桐さんに全身で振り向いてほしい。しかし、椅子を並べる男・七井さんの鷹のような猛攻により解決。押してだめなら押せばいい。押せば押されたものは自然と逃げていきます。自然であれば。今日ここに、男が椅子に座る女を指定席から立ち上がらせるという新たな会話が生まれたのでした。
時に宇宙人とも評される、お二人のさらなる展開に期待です。
演出助手・杉本奈月
自分が月になったように劇を覗いていられる。
そんな客席が身近にあるのが嬉しい今日この頃です。
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