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合同稽古1117葛西健一

Posted by 缶の階 on 21.2014 稽古日誌 0 comments 0 trackback
今日はウイングフィールドをお借りして客席編、舞台編の稽古。その後サザンシアターで舞台編の稽古、と劇場を使わせてもらっての稽古でした。
さすがに実際の会場でやるといろんな発見があります。
ウイングフィールドとサザンシアターの「劇場の違い」が僕の中でいろいろ発見できた有意義な稽古でした。

劇場の違いもそうですが、劇団のジャンルの違いについても僕の中で発見がありました。
今回の芝居、劇団員が登場人物として出てきます。彼の所属する劇団について、
どんな劇団なんだろ?といろいろ議論が交わされました。
で、彼が劇中の台詞としていう言葉を「新劇ふうに言ってみて」とか「アングラっぽく言って」とか
言うのですが、若い彼には新劇っぽいとかアングラっぽいというイメージがどうもよく分からないようです。

そうか、と僕は思いました。僕が小劇場演劇を始めた頃はまだ新劇のアンチテーゼとしての小劇場という流れがまだ残っていたし、それぞれジャンルが明確に分かれていたけど、今はだいぶその垣根が無くなって、
同時に演技方法のジャンルも、感覚として無くなってきたのかもしれない、と思ったのです。
新劇っぽい演技と言えば僕が20歳前後の頃の小劇場の劇団の中では、やたらカツゼツ良くはっきりと台詞を喋り、必ず客席に少し身体を開いて相手と向かい合う。みたいな分かりやすい硬い演技として揶揄される対象でした。だから客に堂々と背中を向けて同時にあちこちで役者が淡々と会話する芝居を衝撃的に感じたのです。
また同時に憧れの劇団も多数ありました。第3舞台の群読やダンスをカッコイイと思い、野田秀樹の台詞回しに憧れ、金子魁伺の立ち方を演劇部の皆で真似して喜んだりしていたのです。

 今はアーティステックなパフォーマンスや戯曲の解体など演劇のジャンルも多岐にわたり、
同時に劇団の垣根や演劇のジャンルというのもどんどん低くなっていってる感じです。
その中で20歳前後の俳優さんの中には「こうなりたい」と憧れる演技スタイルや、「これは自分とは合わない」という芝居がどんな感じで存在しているのだろうか。
演劇のジャンルという大きな括りではなく、個人的な嗜好に向かっていくのだろうか。と、また飲みに行く機会があったら聞いてみようと思ったのでした。

本番まで4週間を切って、毎回発見がある楽しい稽古場です。

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